とりあえず合同会社設立のための書類作成で現時点の備忘録。そのうち体裁を整えるようにします。
法人設立の機会なんてそうそうないし、社会の仕組みを一から勉強できる良いチャンス、自由になる時間に限度のない自営業者の強みで、できる限り自分でやってみるかと自力登記を目指してみました。
登記する本店所在地は浦和ではなく、関西にある実家にしました。これも法人化を躊躇していた一つの要因でもあったのですが、我が家は賃貸派なんですが、練馬に居た時の大家さんも越してきた浦和の大家さんも、いずれも登記はしてくれるなとおっしゃる。
自宅で完結する仕事なのにわざわざ事務所を借りて不要な出費を増やす必要無いじゃない。通勤もここ15年ほどした事がないので、1日500歩以上歩くと膝が痛くなるかもしれないし。バーチャルオフィスだと銀行口座の開設もしにくいみたいなこと聞くし。
それならちと遠いけれど実家ならどうだ?遠方地での本店登記、毎年の税務書類などは本店所在地に届くとのことだったので、実家の両親に都度転送してもらうのは大変だなぁ、支払伝票なんか間違って捨てちゃったりしたらまずいなぁって、そんなことで毎度毎度棚上げ。
今までずっとそう思ってたんですが、あるサイトで主たる事務所?事業所?そっちへの書類送付を申請出来るって記事を見つけたんですよ!!で 国税庁、税務署にそれぞれ問い合わせたら確かに出来るとのこと。
社会保険も実際に営業している事業所の所在地で申請になるみたいと言うわけで、これで一気に法人化する事に傾きました、外堀が埋まったみたいに。
登記するために必要な物について。
色々と用意する必要があります。
用意したもの
既存のもの
・PC環境-1 Mac
・PC環境-2 Lenovoのサブノート Win10
・プリンター
・外付けDVDドライブ
・Word Word2008が・・・大昔に入れたままです。
・Pages 無料です。
・代表社員個人の実印 車を買った時に用意したもの。
新たに揃えたもの
・Acrobat DC Winにインストール。ただいま無料体験中です。
・マイナンバーカード 申請から発行までに1ヶ月かかった。申請時顔写真はiPhoneでOK。発行無料。
・カードリーダー ROCKETEK TK-SCR1 一応Macにも対応。1598円。
・会社代表印 ハンコヤ.com お値段わりとした
・会社銀行印 ハンコヤ.com お値段まあまあした
・代表社員個人の実印の印鑑登録証明書 200円
Acrobat DCは電子定款への電子署名で必要ですね。その他にも対応したソフトはあるみたいですが、Acrobatが一番無難かと思います。standardでも良いですが、何れにしても不要な人にとっては高い。父は只今無料体験中。明日の電子定款作成はそれで乗り切るつもり。
カードリーダー。安いんですね。当初Macで電子署名をするつもりだったんでMac対応のROCKETEK TK-SCR1ってのにしたんだけど、結局Winで署名することになりました。Winでドライバー無くても認識しました。e-TaxはMacでも出来るようになったみたいなのでそちらでも使い回しは出来ますが、父は確定申告を税理士さんにお願いしているので、結局このカードリーダーはこの為だけのために用意したと言うことになります。
その他にお金がかかったのは印鑑ですかね。こちらは安価に抑えることも豪勢に見栄を張ることも、その人その人の好き好きでしょう。代表印、銀行印の他に、同時に角印も作成しましたが、こちらは法人登記には不要です。
ちなみに角印は請求書にバンバン押しますので、一番使う印鑑です。儲かれば儲かるほど使います。父は押し心地の好きなゴム印で作成しました(安いし)。お金のある人は耐久性を考えてチタンにしても良いかもしれませんね。まあ、先にも書きましたが法人登記には不要です。
続いては書類作成。
印紙税の4万円を浮かすために、定款については電子定款にて作成することに。電子定款・登記すべき事項、この二つのデータをCD-R ないしはDVD-Rに焼いて、その他の書類と併せて提出します。
電子定款
Wordなどのワープロソフトで本文を作成して、最終的にはマイナンバーカードの紐つけの電子署名を乗せたPDFデータとします。
まずは色々なサイトからWord形式テンプレをダウンロードして、自分に合うように修正します。MacだとWordが非常に重い(2008だから?)ので、Pages形式に変換して作業を進めます。操作簡単でサクサク軽い。
少し行き詰まったところでAmazonでKindle版「5つの定款モデルで自由自在 合同会社設立・運営の全て」神崎満治郎著を購入。この5つの定款例は非常に役に立ちました。一人で合同会社を設立する場合から複数名で設立する場合、また社員総会を置く場合と、色々な会社形式に対応可能となっていて定款例についてはそのまま使えるんじゃないか的におすすめします。非常に地味な本なので、設立の流れや進め方なんかは他の色々なブログやホームページで見る方がカラフルでわかりやすいかも。
英数字は半角文字でも良いのかが気になって色々と検索するが結局不明。定款とは別データにて作成(次項に記載)の「登記すべき事項」については全て全角なので、それに合わせて、定款もとりあえず間違いのない方法、全て全角で作成。
Macで右クリック/サービス/テキストを全て全角に変換 で選択項目全てを一括で全角文字に出来る。超便利。
父のPC環境はMac。全てMacで対応したかったけれど、電子署名はMacでは難しそう。登記・供託オンライン申請システムで配布されているAcrobatのプラグインSignedPDFがMac未対応。色々とMacで電子署名する方法を探ったけれど、凡人に対応できるこれといった決定的な方法は見つからず。法務局に申請した後で登記できないよと言われるのも面倒なので、ここは素直にWinのAcrobat DC+SignedPDFを使っての電子署名が吉かと。Winへのインストール、設定の手順はとても簡単です。
Acrobat DC、Mac中心の生活だとデータのPDF変換はAcrobat不要で、なかなかAcrobatを購入するという動機が働かなかったのですが、今後の参考のために色々と無料体験中です!!
登記すべき事項
こちらはテキスト形式で拡張子.txtに。シフトJISで。
本店所在地の住所は住民票に合わせて正確に記載します。何丁目の何も漢数字の場合もあればアラビア数字の場合もありますので、それも要確認。
代表社員の住所は印鑑登録証明書の住所に正確に合わせるということですが、さいたま市の印鑑登録証明書には埼玉県と言う県名が入っていませんでした。さいたま市はそのプライドからか埼玉県という括りには入れてくれるなということなのでしょうが、登記先の法務局に問い合わせると、印鑑登録証明書の住所に都道府県名が入っていない場合は都道府県名も付け加えてとのこと。登記する法務局によって違ったりするのかは不明です。
全て全角で、内容は定款と一字一句違いのないように。目的項目の段落番号も全て定款の通り。定款が(1)なら登記すべき事項も(1)、定款が1.なら登記すべき事項も1.なので、定款も全角で作成して、それをコピペするのが良い。
その他の書類
その他に必要な書類は多々あるが、基本的にはプリントして持っていくものなので、データ入稿のようなデジタル体裁を整える的な難しさはない。
一旦書類を全てプリントして、近くの法務局に30分相談(要事前予約)に行って確認してもらいました。書類の閉じ方から印鑑の押し方まで丁寧に教えていただけるので、事前に時間が取れる方は必ず事前相談行った方が良いかと。こちらももちろん無料!!